
子供がゲームをやめない…。禁止した方がいいの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 中学受験でゲームを禁止する必要はない
- 中学受験生のゲームに関するルールの例4つ
- 中学受験とゲームに関して今すぐ対処が必要なケース
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者


小学生にとってゲームは非常に面白く、かく言う僕もなるべくゲーム時間を確保しようと必死になっていたものです。
とはいえ、親御さんにとっては、あまりゲームばかりしているのも考えもの。
そこで今回は、ゲームとの上手い付き合い方を紹介したうえで、どうしてもゲームをやめられない時の対処法を解説していきます!
中学受験でゲームを禁止する必要はない
受験のためにゲームを禁止する家庭も多いですが、「ルールを守れるようならゲームを買い与えてもいい」というのが僕の意見です。
ゲーム禁止しなくてもよい理由
- 他のもので時間をつぶすようになる
- 友達との話題がなくなる
- 戦略的思考がなくなる
- メリハリがなくなる
1つずつチェックしていきます。
理由①他のもので息抜きするようになる
ゲーム禁止しても意味がないと思う理由の1つに、どうせ何か他のもので時間をつぶすようになるというものがあります。
ゲームを禁止したところで、マンガ・テレビ・YouTubeに流れるだけで、浮いた時間が勉強に充てられるわけではありません。
受験に対して前向きな子は、自然とゲーム時間が減ってくるので、むやみに禁止しなくても良いかと思います。
理由②友達との話題がなくなる
ゲーム禁止になると、友達との関係がうすくなり、ストレスで勉強効率が落ちることも考えられます。
僕の家庭ではあまりバラエティ番組を見なかったので、学校で流行りのギャグには全くついていけませんでした。
そんな中、唯一友達と同じように話せたのがポケ〇ンの話題。
一緒に遊ぶときは必ず持っていきましたし、ゲームがなければ本当に友達がいなかったかもしれません。
理由③戦略的思考がなくなる
意外に思うかもしれませんが、ゲームをする子は戦略的な思考力が身に付きます。
ゲームで見につく能力
- 課題を設定する
:ボスを倒すことを目標にする - 計画を立てる
:必要なアイテムを集め、レベルアップする - 実際にやってみる
:ボスに挑む - 改善点を探す
:負けてしまったら、どうすれば勝てるか考える
これらを無意識のうちにできるのがゲームです。



仕事で言う、PDCAサイクルに似ていますよね。
この考え方は将来役立つので、ゲーム禁止によって習得できなくなるのは、もったいないかと思います!
理由④メリハリがなくなる
ゲームを禁止して無理に勉強させようとしても、ダラダラ時間が過ぎるだけで効率が悪いです。
さっさと勉強を終わらせてゲームをしようと決めた方が、メリハリがついて集中力が上がります。
実際、小学生の僕にとってゲームより楽しいものはなく、非常に効果的でした。



ご褒美があると頑張れるタイプの子には、ゲームを禁止しない方がおすすめです!
中学受験生のゲームに対するルールの例4つ
いくらゲームにもメリットがあると言っても、プレイ時間などのルールを決めておかなければ、子供はずっとゲームをしてしまいます。
ここからは、中学受験に成功した親御さんが子供と実践していたルールを4つ紹介するので、ぜひ参考にしてください!
ゲームに対するルールの例
- 平日はゲーム禁止
- 1日1時間まで
- ノルマが全て終わればOK
- 6年生になったらやめる
順番に深掘りしていきます。
①平日はゲーム禁止
僕の家庭では、平日はゲーム禁止で、プレイしていいのは土日だけというルールでした。
というのも、学校帰りのゲームを許可してしまうと、その日のノルマが終わらなくなるからです。
土日はある程度時間に余裕があるので、課題が終わればゲームをしていいといった感じでした。
注意してほしいのが、平日にガマンしていた分、休日は鬼のようにゲームにのめりこむこと。



さすがにやり過ぎて怒られることもあったので、悪影響が出るようなら方針を変更してください。
②1日1時間まで
よくあるのが、1日1時間までというルールでしょう。
毎日3時間も4時間もゲームするのは良くないですが、1時間程度ならアリかと思います。
とはいえ、1時間を過ぎても「もう少し…」とゲームをやめないようなら、厳しく注意する必要がありますね。
③ノルマが全て終わればOK
1日のノルマが終われば、残りの時間はゲームしてもOKです。



無理して先に進む必要はありません。
終わりを決めずダラダラと勉強するくらいなら、集中して一気に終わらせた方が良いでしょう。
④6年生になったらやめる
6年生になったらゲームをやめる子は多いです。
塾で先生にやめるよう言われることもあるようですが、受験に前向きな子なら、自然とゲームする回数は減りますね。
中には、自分から親にゲームを預けにくる子もいるようです。



6年生になるまでという条件で、ゲームを許可しても良いかと思います!
中学受験とゲームに関して今すぐ対処が必要なケース
ゲームしてもよいとは思いますが、以下の2つの場合は今すぐ対応が必要です。
- 勉強しない理由がゲームのせいではない
- 親が知らない間にゲームを買っている
1つずつ深掘りしていきます。
ケース①勉強しない理由がゲームのせいではない
子供どうしても勉強しないのは、ゲームのせいではないのかもしれません。
つまり、「ゲームがしたいから勉強しない」のではなく、「勉強したくないからとりあえずゲームをする」ということです。



この場合、ゲームを取り上げても、マンガなどの別のもので遊び始めてしまいます。
息抜きならいいですが、勉強に嫌悪感を持っている場合、根本的な原因を解決しなければ子供が受験に集中することはありません。
子供が勉強しない原因
- ガリ勉と言われたくない
- 習い事がしたい
- なんとなくダラダラしたい
- 反抗期である
- 成績が悪い
詳しくは、「中学受験生が勉強しない5つの理由と対処法【いくら言っても逆効果?】」を読み、受験に集中できる環境づくりから始めてください!
ケース②親が知らない間にゲームを買っている
親の知らない間に新しいゲームが増えているのはおかしいです。
子供が勝手に新しいゲームを買わないために、以下の3つに注意してください。
- お年玉を預かる
- 子供にお金の場所を教えない
- おじいちゃん・おばあちゃんにゲームを買わないよう伝えておく
ゲームが買える・課金できるほどのお金を子供に渡さないことがポイントです。
僕の家庭では、お年玉をもらったら母に預かってもらい、欲しいものがあるときは母に許可を取ってからお金を使っていました。
お年玉や家のお金をこっそり持ち出し、プリペイドカードを買って帰る子もいるので、お金の扱いには注意してください。
また、親御さんは買い与えていなくても、おじいちゃんやおばあちゃんがこっそりゲームを買ってあげてしまうことも…。



孫がかわいいのは分かりますが、受験のために協力してもらいましょう!
まとめ:中学受験生もルールを守れるならゲームしても良い
今回は、ゲームとの上手い付き合い方について解説してきました。
どうせ何かで息抜きは必要なので、ルールを守れるようならゲームしても構いません。
勉強に集中できないようなら、ゲーム以外に原因があります。



時間を決め、メリハリをつけて勉強していきましょう!
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